整体院でできる、ぎっくり腰のケアについて
荷物を持ち上げようと腰をかがめた瞬間に、腰に激痛が走り、その姿勢から動けなくなってしまった。そんな状況でぎっくり腰を経験した人もいるのではないでしょうか。
そんなぎっくり腰とはどのような症状で、もし発症したらどう対処したらよいのでしょうか。ここではぎっくり腰やそれ以外の腰痛について解説したうえで、予防法・対処法と整体院での施術について紹介します。
ぎっくり腰とは
ヨーロッパでは、ぎっくり腰の症状をドイツ語で「Hexenschuss」というそうです。日本語に訳すと、「魔女のひと突き」「魔女の一撃」といった意味合いになります。一瞬にして腰に激痛が走り、魔女がいたずらをしたように動けなくなる状態をよく表わしています。
どのような症状?
ぎっくり腰は、腰に突然激しい痛みが発生することを指します。この痛みは一瞬にして強い不快感を引き起こし、歩く動作や日常生活の動作が困難になることが特徴です。主に腰の筋肉や靭帯が急激な力によって過度に伸ばされたり、炎症を起こしたりすることが原因で発生します。突発的な痛みは、数日から数週間続くこともあり、適切な処置が必要となります。
ぎっくり腰の原因と起こりやすいタイミング
ぎっくり腰は通常、体を不自然な角度でひねったり、重い物を急に持ち上げたりした時に発生しやすいです。特に、筋肉が十分に温まっていない状態での急激な動作は、腰痛の大きなリスクとなります。早朝の起床時や、長時間座った後に突然立ち上がる動作の時も危険です。また、日常的に運動不足だったりストレッチなどのケア不足であると、腰痛を引き起こしやすい体質になるため、生活習慣の見直しが求められます。
ぎっくり腰になった場合の対処法
ぎっくり腰を感じた際は、まずは動かずに安静にすることが大切です。冷却剤を腰に当て、炎症を抑えることが一般的です。(最近では温めた方が早く回復することも分かっています)痛みがある場合は無理をせず、極力体を動かさないようにし、体の負担を軽減するために横向きになることが効果的です。ただし、長時間同じ姿勢でいるのも筋肉の硬直を招いてしまうため、時々軽く体の位置を変えることが望ましいです。
この時に、どの体勢をとっても痛みが引かない、激痛がある場合は速やかに病院を受診をしてください。筋肉由来の痛みではない可能性が考えられます。
また、床に両膝立ちが出来る軽い痛みの場合は、整体で楽になることがあります。このような時はぎっくり腰に詳しい整体院でみてもらうと良いでしょう。
痛みが続く場合は、医療機関の受診を
痛みが数日間改善しない場合や、足のしびれや力の低下が見られる場合は、医療機関を受診することが重要です。専門の医師にみてもらい適切な治療を受けましょう。大きな病気が隠されているケースもありますので、安心安全な医療機関の受診をお勧めします。
治療期間の目安
床に両膝立ちが出来る程度の軽いぎっくり腰の場合は、約10日〜2週間ほどで回復するケースがほとんどです。整体で施術を受けると1週間ほどで回復する方もいらっしゃいますので、早期回復を望む方は整体を利用するのも良いでしょう。
重度のギックリ腰の場合は、医師のもとMRIやレントゲンなどの診断ツールを使用して腰の状態を詳しく調べ、必要に応じて手術や薬物療法、リハビリテーションなどを行なっていきます。治療期間は個々の症状や回復の度合いにより異なりますが、数週間から数ヶ月を要することが多いようです。定期的なフォローアップで回復状況を確認し、指示のもとに適切なケアを続けることが重要です。
ギックリ腰の再発防止ポイント
ぎっくり腰の再発を防ぐためには、日常生活での注意が必要です。無理な姿勢を避け、定期的なストレッチや適度な運動を行うことが効果的です。また、ストレスを軽減し、質の良い睡眠を取ることも重要です。規則正しい生活と併せて、整体院での定期的なメンテナンスを行うことで、腰の健康を支えることもできます。
無理な姿勢を取らない
日常生活で無理な姿勢を避けることは、ぎっくり腰の再発を防ぐための最も基本的な対策です。重いものを持つ時は、膝を曲げて背筋を伸ばし、腰に負担がかからないように動きましょう。また、前屈みで体をひねる動作は注意が必要です。上体をしっかり起こして、慎重に身体を動かしましょう。
猫背や足を組む姿勢もぎっくり腰を引き起こす原因にもなったりします。座り姿勢にも充分に気をつけましょう。
ストレスの軽減
心理的なストレスが自律神経に影響を与え、体の緊張を引き起こし、それが腰痛の原因になることがあります。リラクゼーション技術を身につけ、ストレスマネジメントに努めることが再発防止につながります。
最近の私のお勧めストレスマネジメントは、瞑想です。1日2回以上するのですが、心の状態がスゥーと落ち着く感じがして、とても気分が落ち着きます。いろいろ試してみて、ご自身にあったストレス軽減法を見つけてみてください。
肥満の解消
過剰な体重は腰に常に大きな負担をかけるため、適正な体重を維持することが重要です。バランスの良い食事と定期的な運動で、健康的な体型を目指しましょう。
また、整体でバランスの良い柔らかい筋肉を身につけ、運動効果や代謝効率を高めることもお勧めします。
適度な運動、ストレッチ
ぎっくり腰のほとんどの方は、腰周りや骨盤周りの筋肉がガチガチになっているケースがとても多いです。筋肉の柔軟性と強度をしっかり保つために、定期的な運動やストレッチを行なっていきましょう。特に腰を支えるコア筋群を強化する運動は、ぎっくり腰の予防に役立ちます。
また、より自分に合った運動メニューを行なっていくためには、パーソナルトレーナーを利用して行なっていくのもひとつの方法です。ご自身に合った効果的な運動・ストレッチを行なっていきましょう。
質の良い睡眠、規則正しい生活習慣
質の高い睡眠は、全身の回復と再生に不可欠であり、規則正しい生活習慣は、体のリズムを整え健康を保つのに役立ちます。十分な休息と健康的な生活習慣を心がけましょう。
最近では、科学的根拠に基づいた質の良い睡眠の取り方や生活習慣に関する本(情報)が出ていますので、そちらを参考にしても良いでしょう。あとは実践をしてみて、自分に合ったスタイルを身につけてください。
整体・接骨院に通う
定期的な整体院や接骨院でのメンテナンスは、腰痛予防だけでなく全身のバランスを整えるのにも効果的です。専門家のアドバイスを受けることで、自分でも気づかなかった癖などを発見することがあります。良かれと思って行なっていた習慣が逆に身体に負担を掛けていたということがあったりします。
専門家の見解を参考にすることは大事です。整体や接骨院では、体の歪みや不調を早期に発見し、適切な対処を行うことができます。
まとめ
ぎっくり腰は突然の出来事かもしれませんが、正しい知識と対策をもっていれば、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。もし、ぎっくり腰になってしまった場合は、まずは安静にしましょう。痛みのない楽な姿勢を取ることが大切です。この時に、痛みが引かない、激痛でどの姿勢にもなれない場合はすみやかに病院を受診しましょう。
また、整体院での定期的なチェックや治療は、腰の痛みを和らげるだけでなく、筋肉のバランスを整え、全体的な体の調整を促進します。これにより、腰への不必要な負担を避け、再発の危険性を減らすことが可能です。健康的なライフスタイルを維持し、日常的に適度な運動やストレッチを心掛けることも、ぎっくり腰の予防には欠かせません。整体院での定期的なケアと自己管理により、健康的な腰を維持し、再発を防ぎましょう。
当整体は、ぎっくり腰などの腰痛を20年以上研究している整体院です。
パーソナルトレーナーとしての活動も含めて、健康管理を全面的にサポートできます。
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