マッサージを受けても良くならない腰痛の対策法はこれ!
先日、マッサージを受けたその日から腰の痛みが強くなってきた。という方が来院されました。
その方は、腰の重ダルさで、近所の1時間2980円のマッサージ店に行かれたそうです。
「腰が重だるいです。。」と言うと、腰をモミモミしはじめたそうです。
「これは凄い凝ってますね!」と言われ、さらに腰を約1時間マッサージ。。
重みは、その時に少し軽減した気分だったけど、帰宅してから腰が痛くなってきたとのこと。
このように腰が痛いからと腰のマッサージして、余計に痛みが増すというのは、結構多い話です。
これは、あなたも経験されたこともあるかもしれませんね。なぜ腰のマッサージをして、腰痛が悪化してしまうのでしょうか?
このページでは、マッサージを受けても良くならない腰痛の原因とその対策法としてご紹介します。
リスクの少ないセルフマッサージ法を部位別に紹介いたしますで、ぜひお試しください。
そもそも腰痛にマッサージで効果はあるのか?
筋肉が凝り固まって引き起こる腰痛に対して、マッサージをすると楽になるケースがあります。
実際に、セルフマッサージの指導をおこない、その場で腰痛が楽になる方も何人も見てきました。
しかし、効果が出なかったり、痛みが悪化するケースもあったります。
この違いは一体なんなのでしょうか?
答えは、『どこの筋肉をどのようにマッサージするか』ということです!
腰痛があるからといってただ無闇にマッサージをすれば良いということではありません。
筋肉由来の腰痛のパターンをしっかり知って、ケアが必要な筋肉を的確にマッサージしていくことがとても大事です。
腰が固まって重いと感じる原因とは?
筋肉由来の腰痛において、腰が固まって重いと感じることはありませんか?
・前屈みで作業をしていると腰が重い、、
・デスクワークをしていると腰が固まって重くなる、、
・ソファーに座って立ち上がる瞬間に腰が固まって動きづらい、、
など、片寄った姿勢が長く続いた時に腰痛が引き起こることが多いです。
地球上には1Gという重力がかかっていますから、頭(約7〜9kg)や腕(両腕合わせて約10kg前後)、肩甲骨や肋骨などを腰の筋肉で支える姿勢が長時間続くと、腰が固まって重く感じてくるのです。
昆虫のように関節がギザギザになっていて骨で立つことができるのであれば別ですが、人間の関節は球関節といって骨で姿勢を保つことができません。
つまり、寝ている体勢以外(地面に対して垂直に身体を支えたり、動かしたりする動作)では、筋肉で姿勢を維持や動作をしなければならない仕組みになっているのです。
心臓は腱反射という働きによって動いていますから、基本的にはずっと動き続けられます。
しかし、筋肉は乳酸などの疲労物質を生み出しながら働くように出来ているため、エンドレスに働き続けることが出来ないのです。
筋肉が固まってくると、その間を通っている血管やリンパ管なども圧迫するため、様々な不快症状を生み出していくのです。
それでは、筋肉が固まってきたらどういったマッサージが効果的なのでしょうか。
次項からいくつか紹介していきたいと思います。
腰痛対策のマッサージ方法を部位別に伝授
筋肉由来の腰痛には、いくつかのパターンがあります。
この詳しい内容は別のページで説明するとして、ここでは腰痛全般において絶対にマッサージしておきたい筋肉に絞って説明させていただきます。
リスクの少ないセルフマッサージ法になりますので、是非お試しください。
ただ、注意点としては以下をご留意ください。
マッサージ中に嫌な痛みが出るなどの不快な症状が出たらすぐにマッサージを中止をしてください。
また効果効能を保証するものではありませんので、なにかあれば痛みを放置せずにかかりつけの整体にご相談してみてください。
①首や肩周りのケアをしてみよう!
まずは、この画像をご覧になってみてください。
脊柱起立筋
これは、脊柱起立筋という筋肉です。
ご覧になって分かるように、後頭骨から仙骨までくっついている筋肉ですね。この筋肉が、硬くなり『腰痛』を引き起こすことがあります。
この筋肉由来の腰痛の場合、特徴的なのは『首こりや肩こり』も併発しているケースです。
もし、この脊柱起立筋が関係している腰痛であれば、首や肩周りのケアをしてみることです。
首や肩周りのケアで楽になるようでしたら、引き続き入念にケアをしていきましょう。
②脇周りのケアをしてみよう!
次に、見ていきたいのがこの筋肉です!
広背筋
広背筋という筋肉です。
ご覧になって分かるように、仙骨から脇(上腕骨)まで付いている筋肉です。この筋肉が、硬くなり『腰痛』を引き起こすことがあります。
この筋肉由来の腰痛の場合、特徴的なのは『肩こりや腕全体の疲れ』を併発しているケースです。
もし、この広背筋が関係している腰痛であれば、脇周りや腕のケアをしてみることです。
脇周りや腕のケアで楽になるようでしたら、引き続き入念にケアしていきましょう。
③脇腹のケアをしてみよう!
次に見ていきたいのがこの筋肉です!
腹斜筋と腹横筋
腹斜筋と腹横筋という筋肉です。
ご覧になって分かるように、体幹部周辺に付いている筋肉です。この筋肉が、硬くなり『腰痛』を引き起こすことがあります。
この筋肉由来の腰痛の場合、特徴的なのは『内臓の疲れ』を併発しているケースです。
もし、この腹斜筋と腹横筋が関係している腰痛であれば、脇腹周りのケアをしてみることと、食事の見直しをすることです。
食事に関しては、冷たい物と食べ過ぎには充分に注意しましょう。(詳しい食事法は別の項でお伝えします)これだけでも楽になるケースが多々あります。
また、この筋肉が絡む腰痛は非常に多いので、特に注意して確認してみてください。
脇腹周りのケアで楽になるようでしたら、引き続き入念にケアをしていきましょう。
④お尻のケアをしてみよう!
次にみていきたいのがこの筋肉です!
臀筋
臀筋(お尻の筋肉)という筋肉です。
この筋肉は、骨盤から大腿骨に付いている筋肉です。この筋肉が、硬くなり『腰痛』を引き起こすことがあります。
この筋肉由来の腰痛の場合、特徴的なのは『股関節の硬さ』が関連しているケースです。
もし、この臀筋が関係している腰痛であれば、股関節周りのケアをしてみることです。
股関節周りのケアで楽になるようでしたら、引き続き入念にケアをしていきましょう。
⑤足のケアをしてみよう!
次に見ていきたいのがこの筋肉!
大腿の筋肉
太ももの筋肉です。
この筋肉は、大腿部に付いている筋肉です。この筋肉が、硬くなり『腰痛』を引き起こすことがあります。
この筋肉由来の腰痛の場合、特徴的なのは『股関節と膝周りの硬さ』が関連しているケースです。
もし、この太もものが関係している腰痛であれば、股関節周りと膝周辺のケアをしてみることです。
股関節と膝周りのケアで楽になるようでしたら、引き続き入念にケアをしていきましょう。
以上、部位別の腰痛マッサージ法について解説いたしました。
次項からはマッサージをおこなうにあたって気を付けたいことを解説していきます。
この記事の冒頭でもお伝えしたとおり、「ただ闇雲にマッサージをおこなえばいい」ではないことをお伝えしていきます。
腰のマッサージをする際に気をつけたいこと
マッサージをする際に気をつけたい『5つの方法』をお伝えします。
マッサージは奥の深い技術ですから、深掘りすればたくさんあります。
ここでは、その中でも厳選して気を付けたい5つをご紹介させていただきます。
少しでもマッサージの効果を感じていただき、腰痛を楽にしていただけたら幸いです。
①『カツン』と抵抗する力を意識する
筋肉はゴリゴリと力ずくで押しても緩みません。まずは筋肉に対して『カツン』と抵抗が当たるような力を加えていきましょう。(イメージとしては約400gくらい)
そして、その圧を加えたまま指を少し横にズラす。
それを3回前後ほど繰り返していきます。
目的の筋肉の大きさや硬さの程度にもよりますが、うまくできると筋肉に弾力性が出てくるようになってきます。
この筋肉に弾力性が出てくる感じになった時が、マッサージ完了の合図です。
マッサージは技術ですから、最初はうまく出来なくてもやっていくと少しずつ上達していきます。
意識して行ってみてください。
②同じ箇所を長くマッサージし過ぎない
同じ箇所をマッサージし過ぎると筋肉を痛めてしまう可能性があります。目的の筋肉を全体的にほぐすように、ポイントをズラしながら行なっていきましょう。
イメージとしては、ミリ単位でズラしていく感覚です。押している筋肉がほぐれていなくても、周辺を少しずつマッサージするとこで、目的の部位もほぐれることがあります。
柔らかくならないからといって、同じ箇所を長くマッサージし過ぎないように注意しましょう。
③腰を強く圧迫し過ぎない
マッサージは筋肉を強く押してグリグリほぐす!というイメージが強いですよね。しかし、強く圧迫し過ぎると逆に筋肉の緊張が強くなってしまいます。
『もみ返しが強い』『張り返しが出る』など言われる現象もそのひとつ。ひどい場合には、筋肉を痛めてしまう可能性もあります。
マッサージの目的は筋肉をほぐすことです。
実際に筋肉が柔らかくなると、その周辺の関節が動かしやすくなったり、軽くなったりします。
一つの目安として確認してみましょう。
腰を強く圧迫し過ぎないように注意して行なってみましょう。
④腰のマッサージを受ける時に呼吸を止めない
マッサージを受けるときは、呼吸を止めないようにしましょう。
呼吸を止めると筋肉が緊張しやすくなります。重量挙げの選手でバーをぐっと持ち上げるとき『フンっ』と呼吸を止めて行いますよね?
力を入れるときは呼吸が止まるということです。
普段からも呼吸が浅い、呼吸を止める、などで筋肉が緊張しやすくなリますので注意が必要です。
ゆっくり深呼吸をして、力を抜きながらマッサージを行なっていきましょう。
⑤マッサージ前後の腰の変化をチェックしよう!
マッサージはただ闇雲におこなっていくものではありません。
マッサージをしてコリがほぐれたのか、軽くなったのか、痛みが緩和したのかなど何かしらのポジティブな変化をチェックしましょう。
同じ腰痛であったとしても、日によって原因が違うことがあるからです。
今日は、お尻の筋肉をほぐして腰が楽になった!今日は、脇腹の筋肉をマッサージして軽くなった!など、その時々でマッサージに変化を加えていくことが大切です。
場合によっては、上記の腰痛対策(①〜⑤)以外の筋肉も関係したりします。
マッサージ前後の変化をチェックして、より的確なマッサージを心がけていきましょう!
まとめ
マッサージを受けても良くならない腰痛に関してお伝えしてきました。
筋肉由来、内臓由来、精神的な由来、病理学的な由来など、腰痛の原因は本当に多岐に渡ります。
このページでは、一般的な筋肉由来の腰痛に焦点を当てて説明してきました。
筋肉の原因による腰痛ですから、的確な筋肉にマッサージを施し腰痛緩和、腰痛予防が期待できます。
マッサージをする際に気をつける5つの方法を意識し、腰痛対策①〜⑤に紹介したマッサージ法を実践してみてください。
また、ご自身にあったより的確な腰痛対策をしていくのであれば、一度当院にお越しください。
腰痛に関わる筋肉はこのページだけではお伝えできないくらいたくさんの要因があり、個人差がとても大きいです。
腰痛専門の20年の経験を元に、あなたの腰痛を根本から見直していきます。
このページを通して、あなたの腰痛が少しでも楽になっていけることを願っています。
腰痛に関することや身体に関する悩みがありましたら、お気軽にご相談ください!
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